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ウィスペルウェイ・リサイタル [音楽]

10月23日 トッパンホール

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プログラム:
ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ Op.25-3
アンリ・プスール:《あなたのファウスト》のエコー第1
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
クラム:無伴奏チェロ・ソナタ
   ・・・休憩・・・
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタOp.8

アンコール
バッハ、J.S.:無伴奏チェロ組曲第1番より「サラバンド」

オランダのチェリスト、ピーター・ウィスペルウェイのリサイタル。この秋の来日公演では他に王子ホールでのブラームスのソナタ全曲演奏会などもあったが、あえてこちらを選択。
ウィスペルウェイのチェロは、ただ音が綺麗とか、豊潤な音色とか言うのとは違う。といって渋いとかいぶし銀などというのとも全く違う。何とも個性的で、耳をそばだてさせるとでも言おうか。その上でテクニックは抜群ときているから、ブラームスのようなロマン派や古典よりは、現代曲の方が向いているような気がしたのだ。

といってもプログラムの前半は初めて聴く曲ばかり。これにバルトークとブリテンを加えれば、20世紀のチェロの名鑑といったところだろうか。
ウィスペルウェイは期待に違わず、どの曲も凄い集中力で観客の注意を一瞬もそらさない。複雑なスコアを全て暗譜で弾きながら、むやみにエネルギッシュと言うことはなく、しかし底知れないパワーを内包して高い技術を駆使してぐいぐいと弾いていく。こちらはただただ圧倒されて聴き入るのみ。いや、もう恐れ入りました。

こういう現代曲を生で聴く楽しみの一つは、現代奏法をどうやって弾いているのか見ることができることで、例えば後半のコダーイでは右手では弓で弾きながら左手でピチカートを同時にやる、といった、CDではどうなっているのかわからなかったのが実際に演奏しているのを見て「ああ、なるほど~」と面白かったりした。

しかし、ヒンデミットとかコダーイとか、20世紀も前半の曲だともう現代の古典とでも言うような風格があることに改めて驚かされもする。50年も生き残れば現代音楽もいわば市民権を得るといったところだろうか。

アンコールはがらりと変わってバッハ。熱気に包まれた場内をそうっと静めるような優しい響きでこの稀有な演奏会を締めくくった。

話は違って。
トッパンホールの最寄り駅は江戸川橋。駅の改札口でふと見ると「鳩山会館への行き方」というおそらく駅員さん手書きの紙が貼ってあった。へえ、この近くだったのね。と初めて知ったのと、急に行く人が増えて駅員さんも大変なんだなあ、とちょっと可笑しかった。

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shoshino

ピーター・ウィスペルウェイのリサイタル,自分のブログに書いたことですから繰り返しませんが,素晴しかったですね.
次の機会がそう遠くないことを期待しています.
by shoshino (2009-10-26 23:26) 

mami

shoshinoさん、nice!&コメントありがとうございます。
こちらからはコメント無しで失礼いたしました。

ウィスペルウェイは今もっとも目が離せないチェリストの一人ですね。次は何を聴かせてくれるのか、楽しみです。
by mami (2009-10-27 00:32) 

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