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映画 文楽「冥途の飛脚」 [舞台]

3月6日(日) 東京都写真美術館ホールhttp://syabi.com/contents/exhibition/movie-1294.html
http://bunraku-movie.com/index.html
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二週続けて恵比寿へ。今度は映画。
この映画、制作は1979年というからもう30年以上前の作品。日本文化に造詣の深いカナダ人監督が作ったもので、欧米では上映されて高い評価を得たらしいが何故か日本では未公開。今回、デジタルリマスタされての初上映とか。

淡路町の段
  太夫   竹本織大夫(現 竹本綱大夫)
  三味線  鶴澤燕三(五世)

封印切の段
  太夫   竹本越路大夫
  三味線  鶴澤清治

新口村の段(「恋飛脚大和往来」より)
  太夫   竹本文字大夫(現 竹本住大夫)
  三味線  野澤錦糸(四世)

人形
  忠兵衛  吉田玉男
  梅川   吉田簑助
  八右衛門 桐竹勘十郎(二世)
  孫右衛門 桐竹勘十郎(二世)
  妙閑   吉田文雀

とにかく配役が凄い。人形の玉男・簑助のゴールデンコンビに先代勘十郎。
今や伝説の越路大夫に現住大夫、綱大夫、清治など当時または後の人間国宝がずら~り。いやあ、見応え聞き応えは十分すぎるほど。当時でもこれだけの顔ぶれが揃うことはあまりなかったのでは。

約90分と、多少のカットはされているようだがほとんど気にならない。
歌舞伎にしろ、舞台芸術を映像で見るのには多少の違和感はあるが、舞台とは違う面白さもある。
映画ならではなのは、人形や大夫らのアップが見られることで、普段生だとオペラグラスで見てもここまで大きくは見えないから迫力いっぱい。人形が肩や頭を震わせる様子もはっきり見えて見入ってしまう。大夫が汗びっしょりで語る様子も感動もの。

何しろ30年前だから、もう亡くなった方達も多い。上に名前が出てこない人でも文吾さんなども見えて懐かしい。また今も活躍している人たちはまだまだ若くて元気いっぱい。織大夫時代の綱さんなんて、今の咲さんも顔負けの勇壮な語り口だし、文字久時代の住さんが語る新口村も今の住さんならもう少しじっくりゆっくりじゃないかな、と思うテンポの速さに若さを感じる。
何より、越路大夫と清治の封印切りの緊張感溢れる義太夫の素晴らしさ。越路大夫も凄いけど、清治さんのびしびし来る音色がたまらない。こういうのを聞くにつけても、現在清治さんがほとんど景事などばかりで切り場で弾くことがないのが本当にもったいないし、ファンも損していると思う。何とかならないのかしら。
玉男・簑助が良いのはもちろん、先代勘十郎も残念ながら生の舞台は拝見していないがさすがに上手い。

映画で文楽なんて、と思ってる文楽ファンの人もぜひ見てほしい。また、文楽を観たことない人にも、きっと文楽って面白い、と思ってもらえるんじゃないかな。本公演より敷居は低いと思うのでぜひ一度トライしてみて下さい。4月1日まで。
タグ:文楽
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そらへい

文楽は見たことがないのでせめて映画でもと思うのですが、
こういう映画、今流行の、しかも地方のシネコンには
かからないでしょうね。
by そらへい (2011-03-08 22:04) 

mami

そらへいさん、
そうですね~、残念ながらこの映画は今やってるところでしか上映予定はないみたいです。
文楽の本場、大阪でぜひ上映してほしいですよね。
大阪の国立文楽劇場でなら4月にも公演がありますし、6月には初心者向けの鑑賞教室もありますので、機会があったらぜひ足を運んでみて下さいね。
by mami (2011-03-08 23:09) 

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