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「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」第一部 [舞台]

10月10日(月) 国立劇場

国立劇場開場50周年記念公演。
10年前の40周年は「元禄忠臣蔵」を3ヶ月連続で、今年の50周年は「仮名手本」。節目節目に上演されるのは、忠臣蔵が歌舞伎を代表する大作だからだろう。
今月は大序から四段目まで。

大  序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
二段目 桃井館力弥使者の場
      同   松切りの場
三段目 足利館門前の場
      同   松の間刃傷の場
      同   裏門の場
四段目 扇ヶ谷塩冶館花献上の場
      同   判官切腹の場
      同   表門城明渡しの場

【大 序】
塩冶判官    中 村 梅  玉
顔世御前    片 岡 秀太郎
足利直義    中 村 松  江
桃井若狭之助 中 村 錦之助
高師直     市 川 左團次

【二段目】
桃井若狭之助 中 村 錦之助
本蔵妻戸無瀬 市 村 萬次郎
大星力弥    中 村 隼  人
本蔵娘小浪   中 村 米  吉 
加古川本蔵   市 川 團  蔵

【三段目】
塩冶判官    中 村 梅  玉
早野勘平    中 村 扇  雀
桃井若狭之助 中 村 錦之助
鷺坂伴内    市 村 橘太郎
腰元おかる   市 川 高麗蔵
加古川本蔵   市 川 團  蔵
高師直     市 川 左團次

【四段目】
大星由良之助    松 本 幸 四 郎
石堂右馬之丞    市 川 左 團 次
薬師寺次郎左衛門 坂 東 彦 三 郎
大鷲文吾      坂 東 秀  調
赤垣源蔵      大 谷 桂  三
織部安兵衛     澤 村 宗 之 助
千崎弥五郎     市 村 竹  松
大星力弥      中 村 隼  人
佐藤与茂七     市 川 男  寅
矢間重太郎     嵐    橘 三 郎
斧九太夫      松 本 錦   吾
竹森喜多八     澤 村 由 次 郎
原郷右衛門     大 谷 友右衛門
顔世御前      片 岡 秀 太 郎
塩冶判官      中 村 梅   玉

今月は幸四郎の由良之助に梅玉の判官が中心。
二段目やおかる文使いに裏門など、普段滅多に掛からない場面もつくのが嬉しい。

大序の前に口上人形がついたり、独特の幕開き、東西声など、様式性の高い始まりには背筋が伸びる思い。

梅玉の判官ははまり役。大序でのおっとりとした様子。刃傷の場での、だんだんと怒りが募ってくる様子から、殿中だぞとたしなめられていったんは我慢するも、やはり堪えきれない激情を、品格を保ちながら見せた。
出色は四段目の切腹の場で、覚悟を決めた落ち着きの中にも、無念さを滲ませ、やっと対面した由良之助に後を託して息絶える姿が悲痛。

左團次の師直も手に入っていて、大序での権柄尽く、顔世に迫るゲスッぷり、刃傷での若狭之助への追従から判官への八つ当たりないじめの嫌味ッぷりと、まさしく大敵。

錦之助の若狭之助が良い。短気な熱血漢といった様子があって、若々しく上等。
珍しい二段目、本蔵夫婦は團蔵と萬次郎。團蔵に老獪な家老の渋さがあり、萬次郎はさばけた母親。
米吉の小浪が可憐で、隼人の力弥と似合い。
隼人は四段目でも、行儀の良いきちんとした様子で、有能なお小姓といった様子があり、予想以上の出来。

勘平は扇雀で、二枚目のすっきりとした様子に、女が惚れる色男ぶりがある。おかる文使いでの柔らかみが裏門での動揺狼狽につながり、来る六段目の悲劇を予感させる。この人はやっぱり立ち役の方が良い。いつか六段目も見てみたい。
高麗蔵のおかるは腰元らしい行儀の良さはあるが、もう少し勘平好き好きの軽はずみなところもほしいか。
橘太郎の判内が軽妙、滑稽さを出しながらも下品にならず、楽しい。

秀太郎の顔世は大名の奥方らしい品があり、判官切腹後の髪を下ろした姿の高貴さがさすがに貫禄。

四段目でやっと登場の幸四郎は、花道で腹帯を締め直すところのぐっと溜を効かす様子などに、お待たせしました!感が溢れていて微苦笑。息絶える前の判官とのやりとりにハラを見せる。評議での指導力に貫禄があり、最後の城外での思い入れがたっぷり。

御料簡が若い、若い、と言われる組頭が秀調、由次郎、桂三、橘三郎ら。。。ww こんな平均年齢高そうな組頭の面々も珍しいかも(^o^)

休憩を入れて約5時間半。これで3分の1だから恐れ入る。来月も楽しみ。


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