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クラーナハ展 [美術]

国立西洋美術館
http://www.tbs.co.jp/vienna2016/

ドイツ・ルネサンスを代表する画家、ルーカス・クラナーハ(父・1472-1553年)の日本初の展覧会。
そうか、初めてなのか。ドイツの美術館の展覧会だと、1,2枚来たりするけど、まとまって観る機会はこれまでなかったのだ。

これまであまり知られていなかった若い頃の作品や、版画も含め、クラーナハの画業をまとめて見せてくれる。

肖像画では、ザクセン公国の宮廷画家として活躍し、ザクセン選帝侯やその周辺の身分の高い人々の肖像を手がけている。それらは高価な衣装をまとい、貴金属を身につけた豪華な姿。

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「ザクセン選帝侯アウグスト」「アンナ・フォン・デーネマルク」
この二枚は、息子の方のルーカス・クラナーハの作品。父譲りの技術の高さがうかがえる。二人の衣装の豪華さとそれを見事に描き出した力に目を奪われる。

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ルカス・クラーナハ(父)《ホロフェルネスの首を持つユディト》
これは肖像画ではないけれど、父クラナーハの特徴がよく出た1枚。切り落とした敵将の首を持ってうっすらと微笑む美女。ある意味怖い怖い絵なんだが、このクールビューティのなんと魅惑的なこと。そしてこの旧約聖書の物語の人物に当時最先端の豪華な衣装とアクセサリー。

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ルカス・クラーナハ(父)《泉のニンフ》
だがクラナーハと言えばなんと言っても裸体画。

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ルカス・クラーナハ(父)《正義の寓意》
二枚とも、良く見ないとわからないくらいな薄いヴェールをまとっている。まるで隠すほどに現れるとでも言うように、それがかえってエロティシズムを感じさせる。

イタリア・ルネッサンスの絵画ももちろんヌードはいくらでもある。ボッティチェリしかり、ミケランジェロしかり。だがクラーナハほどの隠微なエロさはないように思う。そう、隠微で蠱惑的。ちょっとした不健全さと背徳の味。なんともゾクゾクするような魅力がある。

それにしてもクラーナハの描く女って、大抵ちょっと目がつり上がった狐目。男はそうでもないのに。こういう顔のモデルが好きだったのかな、なんて。

この展覧会では、クラーナハに影響されたピカソなどの作品も展示。さすがの換骨奪胎ぶりに感心する。
クラーナハの絵をこれだけまとめて観られるのは次はいつになるかわからない。必見の展覧会。

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リュカ

やっぱり観に行こうかな^^
近いうち行ってきます♪
by リュカ (2016-11-17 13:45) 

mami

リュカさん、
とても見応えがあって、良かったですよ~。ぜひご覧になって下さいね。
by mami (2016-11-18 23:55) 

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