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四国こんぴら歌舞伎大芝居 第一部 [舞台]

引き続き翌日第一部を。この日は千穐楽。

1704こんぴら.jpg


一、神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)
お舟    片岡 孝太郎
傾城うてな   坂東 新悟
新田義峯    大谷 廣太郎
六蔵      片岡 松之助
頓兵衛    坂東 彌十郎

孝太郎がおきゃんな娘が男に惚れてのぼせ上がる様子を愛嬌よく見せてかわいげがある。一転悲劇となっての終盤は父への必死の口説きが切々とし、瀕死の中で立ち回りながら懸命に合図の太鼓を打つ姿が健気。心の有り様がわかりやすいのは小屋での客の反応を意識しているか。
あれと全く同じ演技を例えば歌舞伎座でやったら、多分ちょっと行儀が悪いとか顔芸だとか言われるかも。でもあの小屋だと、あれくらいでちょうど良いと思える不思議さ。それは孝太郎さんだけじゃなくて、にざ様でも同じ。

彌十郎頓兵衛が強欲非道な父親。娘に対してさえ容赦のない極悪ぶり。すっかりこういう役も似合うようになったやじゅさん。
松之助の六蔵が三枚目敵のようなおかしさと軽さでさすがベテランの味。
廣太郎が神妙、新悟しっとりと綺麗。    
    

二、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)
将門
傾城如月実は滝夜叉姫   芝雀改め中村 雀右衛門
大宅太郎光圀    尾上 松緑

スッポンから現れた雀右衛門が、拵えのせいか本当に先代に似て見えてはっとするくらい。ただ、当代は葛の葉にしろ滝夜叉にしろ「この世のものでない妖しさ」がない人で、そこは決定的に先代と違う。良し悪しでなく。この演目でも光圀に惚れたというくどきはしっとりと女らしく美しい。

松緑の光圀はきっぱりとした動きが気持ちよく、本役。今こういう役はいちばん似合う人。一つ一つ決まった姿が格好良く、手先指先まで神経の行き届いた所作が美しい。


三、お祭り(おまつり)
鳶頭松吉   片岡 仁左衛門

何をか言わんや。そこににざ様がいるだけで小屋中がぱっと華やぐ。圧倒的な輝き。それが颯爽と若い者をあしらって見せ、かと思えば恥ずかしそうに照れて見せたり、もうやることなすこといちいち胸キュンなのである。ほんと、罪作りなお人だわ。


と言うことで、今年のこんぴら歌舞伎もとても楽しかった。足やお尻は痛くなるけど、それを補ってあまりある。小屋で観る芝居は文句なしに楽しい。毎年とはいかないけど、また見に行けますように。

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こんぴー君も千穐楽ヴァージョンで袴の正装。

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