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古唐津展 [美術]

出光美術館

(すでに終了)
すぐ近くの有田焼や鍋島の華やかさと違って、唐津焼は色味も少なく地味な印象。ほとんどが「枇杷色」と表現される薄い茶色に濃い茶色であっさりとした絵付け。う~ん、渋い。

でもこうしてまとめて見ていくと、その滋味あふれる器が、人に寄り添い、暮らしをさりげなく彩るもののような気がして愛おしいと思う。

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絵唐津草紋壺 重要文化財
唐津と言えばこういうの。と言う代表的な色柄。ぼってりとした形、あっさりと描かれた草模様。なんだかほっこりする。

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奥高麗茶碗 銘秋夜
何の変哲もない、と言ったら怒られそうだが、ほんとに「作為」が全く感じられない。でもほんのり漂う品が美しい。

唐津焼のルーツは朝鮮で、同時代の志野や織部の影響も柔軟に受けて発達したのだそう。そう言われてみれば、志野と色合いが似たものや、片身代わりの織部風のものなどもあった。

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朝鮮唐津耳付水指
これなどは、古唐津のイメージを破るもの。白や黒の釉薬をたたきつけるように回しかけた様はまるでモダンアートのような激しさで上の草紋壺などとはえらい違い。

観る前は地味で面白くないかも、と思っていたが、案外に面白かった。焼き物って奥が深いわ。
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