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バベルの塔展 [美術]

東京都美術館
http://babel2017.jp/

オランダのボイマンス美術館所蔵のネーデルランド絵画展。メインはタイトルともなっているブリューゲルの「バベルの塔」だが、ボスの作品も重要。


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アルント・ファン・ズヴォレ?《四大ラテン教父:聖アウグスティヌス、聖アンブロシウス、聖ヒエロニムス、聖グレゴリウス》(1480)
聖人だけど、どこか人間くさい顔つきはリアルなモデルを写したものか。衣服の細部まで丁寧に彫られた、暖かみのある彫像。

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ヒエロニムス・ボス
《放浪者(行商人)》1500年頃
ボスの作品は寓意や暗示、暗喩に満ちていて、解説なしには理解が難しいところもある。これも、持ち物や衣服で職はないだろうとか、、後ろの建物は娼家だとか、知識がないとわからない。

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ブリューゲル1世「大きな魚は小さな魚を食う」(1557)
ボスの寓意に満ちた作品は後の画家達に影響を与え、ブリュ-ゲルもその一人。この摩訶不思議な絵もボスの流れをくむものだろう。まるで入れ子のように大きな魚から小さな魚までが口に魚をくわえている。なぜか足の生えた魚や空を飛んでいる魚まで。ううん、なんだこれは。

こういうボスからブリューゲルへとつながる「奇想の系譜」とでも言うものが脈々と見える16世紀頃のネーデルラント絵画というのはなんてへんてこりんで面白いのだろう。でも続けてみるとちょっと辟易とするのも否定できない。

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ピーテル・ブリューゲル1世 《バベルの塔》1568年頃
実物を見ると意外に小さい。その中にびっしりと様々な物、事、人が描き込まれていて、凄い情報量。双眼鏡持ってないと判別できない。一体どうやってこんなに細かく描けたのかとあんぐり。なんか妄執のような物さえ感じてしまう。

ボスとブリューゲル以外の作品もなかなかの見もので興味深い。



芸術新潮 2017年 05 月号

芸術新潮 2017年 05 月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/04/25
  • メディア: 雑誌


公式図録はやめてこちらを購入。ブリューゲルが描いたもう一枚の「バベルの塔」との比較や、あの漫画家大友克洋が描いた塔の内部の絵など、面白い。
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