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諏訪内晶子&マリオ・ブルネロ& ボリス・ベレゾフスキー特別公演 [音楽]

5月31日(水) 紀尾井ホール

出演
諏訪内晶子(Vn),マリオ・ブルネロ(Vc),ボリス・ベレゾフスキー(Pf)

曲目
グリーグ:ノルウェー舞曲 op.35 (ソロ・ピアノのための)
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 op.50「偉大な芸術家の思い出」

アンコール
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 作品87より第2楽章

チェロのブルネロ目当てで行った演奏会。諏訪内晶子は前に聴いたことあったっけ。ベレゾフスキーは初めて。

1曲目、ベレゾフスキーのソロ、音が鳴った途端にその音量にびっくり。でか!ガンガン引きまくる。うわ、こういうピアノ初めて聴いたかも。なんか呆気にとられてしまった。でももちろんテクニックは完璧。

2曲目のコダーイのデュオの豊かでスリリングな音楽に引き込まれる。難曲コダーイがこんなに面白いなんて!ブルネロの音の豊潤さは相変わらず素晴らしく満たされる思い。

後半、チャイコフスキーの偉大な芸術家の思い出。これが息をのむような素晴らしさ。それぞれがヴィルトゥオーゾとして屹立しながら息を合わせて見事な調和。あのいささか長ったらしい曲を最後まで引きつける名演。面白かった。楽しかった!多分本人たちも楽しんでた。

一曲目のベレゾフスキーの爆音聞いたときは、この人アンサンブルできんのかなと不安になったけど、流石やるときはやるのねえ。(^o^;

そしてブルネロのチェロやっぱり好きだわ~。朗々として温かい血の通った音。音そのものが歌ってる。一音聴いただけで、うっとりする。また聴きたい。
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ジャン=ギアン・ケラス&アレクサンドル・メルニコフ演奏会 [音楽]

3月2日 王子ホール
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ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

オール・ベートーヴェン・プログラムの第一夜。
モーツァルト『魔笛』の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.5-1
********** 休憩 **********
モーツァルト『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO46
チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2

アンコール
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 より 第1楽章
ヴェーベルン:3つの小品 Op.11

なんだかんだ毎年のように聞いているケラス。今回はメルニコフとのベートーヴェン。すでにこのコンビでCDも出ていて、待望のリサイタル。
相変わらず、ケラスのチェロは端正で緻密でシャープ。重厚長大とは正反対。どこか自由な空気をまとっているようで、いつ聞いても新鮮。とはいえ、そういう彼の特性がベートーヴェンと相性が良いかというと、どうなんだろう。少なくとも私の好きなタイプのベートーヴェンではないかも。まあそれはCDを聞いたときから感じていたけど。趣味の問題だけど。
第一夜のプログラムは、ベートーヴェン初期の作品なので、ピアノの比重が大きい。わりとバリバリ鳴らすメルニコフのピアノがホールのせいかちょっとうるさく感じられるところもあったりしたけど、最後の第2番など終わりに向かってだんだん熱を帯びてきて圧巻。

でも、アンコールのドビュッシーとウェーベルンを聞いたら、ああやっぱりケラスは20世紀の音楽が向いてるなあ、と激しく感じてしまった。思えば、最初にケラスをすごいと思ったのはバルトークだったものね。

そろそろ、アルカント・カルテットの新作も聞きたい。ますますの活躍を期待。
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パリ管弦楽団 [音楽]

11月24日(木) 東京芸術劇場

指揮:ダニエル・ハーディング
ヴァイオリン:ジョシュア・ベル
管弦楽:パリ管弦楽団

ブリテン/ オペラ《ピーター・グライムズ》から 4つの海の間奏曲
ブラームス/ ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ベルリオーズ/ 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 op.17 から(抜粋)
     ロメオひとり  キャピュレット家の大宴会        
     愛の情景
     マブ女王のスケルツォ
     キャピュレット家の墓地にたたずむロメオ

今年9月にパリ管の音楽監督に就任したばかりのハーディングとのコンビのいわばお披露目。

パリ管というとつい管セクの素晴らしさに耳が行くが今回は弦の良さに瞠目。ブリテンの最初の音で、おや、と思った。透明感のある美しい音色に聞き惚れた。もちろん管は言うまでもなく華麗で豊潤。ああ耳の保養した。

ブリテンでは不穏な響きの中に心を刺激する美しさと激しさが感じられた。
ジョシュア・ベルとのブラームスはベルの疾走感ある演奏と相俟って、聞き慣れた重厚なものとはひと味違う爽快な響きがとても新鮮だった。もっとも、私の好みのブラームスではなかったけれど。とても若々しい、颯爽としたブラームス。スポーツカーですっ飛ばしてるような。ほほ~、こういうのもありか。

初めて聞いたベルリオーズのロメジュリも機知に富んだ音楽がおもしろく、パリ管の芸を堪能。特に管セクはやっぱり凄い。ハーディングは理知的でさっそうとしていて、聞かせどころをきっちり。良いコンビになりそうな予感。デビューとしては上々。

何だろうな、華麗なサウンド、というのはちょっと違う。もちろんいぶし銀でもない。とても上質で品があって美しい音だった。前聴いたときとは何か変わったように思う。また聴きたい。

アンコールなしで、終演が9時20分くらいという長いプログラムだったが、飽きることなく楽しんだ。他のプログラムも聞きたかったな。
        
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内田光子&マーラー・チェンバー・オーケストラ [音楽]

11月4日(金) サントリーホール

指揮とピアノ : 内田光子
マーラー・チェンバー・オーケストラ

モーツァルト : ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K459
武満徹  : 弦楽のためのレクイエム
モーツァルト : ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466


内田光子さんの名前を初めて知ったのは、30年くらい前、ジェフリー・テイト指揮のイギリス室内管とモーツァルトの協奏曲全曲集のCDを出し始めた時。その時買った、20番と21番のCDは今も愛聴盤。これまで生を聴く機会はなかったが、その20番をやると知ってどうしても聴きたくなり、足を運んだ。

内田さんのピアノは、繊細で、音の粒が立ってキラキラ光るようで、と言っても真珠のような優しい光であくまで上品。と言ってただ綺麗なだけではなく、芯が通って意志の強さも感じさせて気高い。本当に素敵だった。

オケの評価にはやや迷う。上手いしアンサンブルも良い。でも音が若い。よく言えば勢いがある。悪く言えば繊細な陰が足りない。特に20番の協奏曲の短調。”モオツアルトのかなしみ”とも言うべき儚さがもっと感じられたら、と思う。

アンコールは内田さんのソロでスカルラッティのソナタ。これがまた美しくて天上の音楽みたいだった。まさしく心が洗われるような。良いものを聴かせてもらったなあとしみじみ。ありがとうございました。

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ブロムシュテット指揮バンベルク交響楽団 [音楽]

11月2日(水) サントリーホール

ベートーヴェン : ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
       : 交響曲第5番 ハ短調 op.67 「運命」

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
ヴァイオリン:諏訪内晶子
バンベルク交響楽団

ブロムシュテットとバンベルク響の組み合わせを聞くのは4年ぶり。御年89歳のブロムシュテット、正直言ってまた聴けるとは思ってなかった。望外の喜びとはこのこと。

前半は諏訪内晶子のソロでベートーヴェンの協奏曲。諏訪内の美しく伸びやかな音がこの曲の抒情的なメロディーを際立たせてたおやかな響き。ブロムシュテットの指揮も端正で清潔で何とも美しい。とてもロマンティックなベートーヴェン。

もっとも諏訪内の音は綺麗すぎて上澄みのようで好みではないけど。もう一つ興趣がわかないというか。もうちょっと太い音色の方が好きなの。

後半は「運命」。
バンベルク響の音はよく鳴ってるのにうるさくないし、変な圧迫感もない。ノン・ヴィヴラート奏法のせいかとても自然で気持ちのいい音。音楽も押しつけがましさがなくて、それでいてメリハリはきっちり。運命第二楽章のメロディの受け渡しの楽しげなこと!そして第三楽章から第四楽章への入り口のスリリングな響きの変化。音楽の愉悦に満ちた空間が心地よかった!

バンベルク響って凄く上手いわけじゃないと思う。例えばベルリン・フィルやシカゴ響のような圧倒的な力はない。でもブロムシュテットの真摯で誠実な指揮にきちっと向き合って、とても密度の高い心に響く演奏。胸が熱くなって涙が出そうなくらい。

アンコールは「エグモント」序曲で、これがまたがっしりとした熱演。オケもどんどん乗ってきて、最後に何か解き放たれたような音で、ホールは熱気に包まれた。

ブロムシュテットはかくしゃくと言うのが失礼に思えるお元気さ。もちろん椅子など使わず。熱血とか若々しいとも違う、とにかく自然体の伸びやかさ。その背筋の伸びた音楽に対する誠実さ真剣さが温かく胸に響いて、ああ、音楽って良いな、ベートーヴェンって凄いなぁとしみじみ思えた。ただただブロムシュテットさんに感謝。どうぞお元気で、また素晴らしい演奏を聴かせて下さい。


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ジャン=ギアン・ケラス リサイタル [音楽]

6月22日(水) 杉並公会堂
ケラス2016a.JPG

プログラム
バッハ : 無伴奏チェロ組曲全曲

ケラスの演奏会、ちょっと久しぶりかな?アルカント・カルテットもすっかりメジャーになって前回はチケットが取れなかったし。
今回の来日では、他の会場では中東の楽器との珍しいアンサンブルなどをやるようだが、無難な(?)こちらのプログラムを選んだ。

無難と言っても、チェロの作品として至高の名曲、それも全曲を一晩でと言うから大変である。10年くらい前王子ホールでやった時は3曲ずつ二夜に分けてだったはず。
演奏は作品番号順に、2曲ずつやって休憩を入れるパターン。もちろん、全て暗譜。

重厚長大とは無縁。軽やかで浮遊感がありながら深遠で鋭いバッハ。
何度も聴いてる曲のはずが、聞き逃していた部分に光が当たるような新鮮さ。軽やかな1番にはじまり、4番なんて現代音楽のかけらが混ざるような面白さ。後半、5番の晦渋が滲む深み。そして最後の6番のひたすら高みを目指すような、バロック建築のような構築性。
あざやかでありながらあくまでも端正で、真っ直ぐに心に届く。

ふうう。やっぱり凄いの一言。ちょっと遠い会場だったけど、聴きに行ってよかった。

こんなプログラムの後、アンコールなんてやらないよね、と思ったのに
クルターク : シャドウ
デュティユー : ザッハーの名による3つのストローフェ より

と2曲もやってくれた。バッハの後でバリバリの現代曲をやるところがケラスらしい。そしてそれがまたさらっと絶品で。アンコールと言うにはもったいないような贅沢すぎる口直しでした。
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五嶋みどりヴァイオリン・リサイタル [音楽]

6月20日(月) サントリーホール
ヴァイオリン:五嶋みどり
ピアノ:オズガー・アイディン

リスト(オイストラフ編曲) : 『ウィーンの夜会』S427から「ヴァルス・カプリース第6番」(シューベルト原曲)
シェーンベルク  : ピアノ伴奏を伴ったヴァイオリンのための幻想曲 op. 47
ブラームス  : ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ト長調 op. 78 「雨の歌」
モーツァルト  : ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 K454
シューベルト   : ピアノとヴァイオリンのための幻想曲 ハ長調 D934 op. posth. 159

アンコール
クライスラー   :愛の悲しみ 愛の喜び

今回のプログラムは、ウィーンつながりと言ったところだろうか。とは言っても、どの曲も表情が違う。
シェーンベルクの激情、ブラームス「雨の歌」の繊細な歌い回し。モーツァルトのギャラント、シューベルトの機知。と見事に弾き分けた。

美音とテクニックの完璧さは当然として、しなやかでかつ強靭な精神を感じさせ、なお甘さも優美さもあり。脱帽。

惜しむらくは伴奏。いつもの人なんだけど、剛腕で繊細さに欠ける。モーツァルトやシューベルトのメロディとかもうちょっと粒の綺麗さがほしかった。特にモーツァルトとブラームスは一昨年庄司紗矢香とプレスラーでも聴いた曲だけに、ついプレスラーと比較してしまった。

ともかく、常に王道を行くみどりちゃん。これからもついていきます!

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オーケストラ・アンサンブル金沢東京定期 [音楽]

3月22日(火) サントリーホール


曲目
武満徹 : ノスタルジア -アンドレイ・タルコフスキーの追憶に-(1987)
シューマン : チェロ協奏曲 イ短調 op.129
ベートーヴェン : 交響曲第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」

指揮 井上道義
チェロ :マリオ・ブルネロ

アンサンブル金沢の演奏を聴くのは実は初めて。もちろん名前はよく知っていたけれど、機会がなかった。今回は、ブルネロがソロを勤めるというので、これは聴かなくちゃ、と言うことで足を運んだ。

武満の曲は、ヴァイオリンのソロ(コンマスのアビゲイル・ヤング)が透明感のある音で美しく、オケも小編成の良さが生きてアンサンブルの緻密さが光る。

注目のシューマンは、なんと言ってもブルネロのソロが素晴らしい。いつもながら豊潤で暖かい音色が美しく、内省的なシューマンの音楽でも重くなりすぎず、しかし心の深いところに染み入る。しみじみと良い音楽。ああ、やっぱりブルネロ好きだわ。OEKも室内楽的なところもあるこの曲をブルネロの歌うソロにあわせて好演。

アンコールを3曲も。
J.S.バッハ(シューマン編): 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011から サラバンド
J.ウィア: Unlockedから 第1番
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009から プレリュード

1曲目のは、バッハの無伴奏組曲にシューマンが伴奏をつけた珍しいもの。こんなのあったんだ。初めて聞いたわ。指揮なしで弦楽合奏だけ。不思議な感じだった。


「英雄」は、この規模のオケで聞くのは初めて。コントラバスが管楽器の後ろに配置される珍しい並び。やや早目のテンポで軽快で風通しの良い演奏。少人数オケゆえに各パートの音が粒立って聞こえる。なにしろ人数が少ないので、管楽器のセカンドまでちゃんと聞こえてきそうな、ある意味恐ろしい編成だが、団員のレベルは高くしっかりとした、そして溌剌としたベートーヴェン。もちろんそれをまとめた井上道義の指揮も明快で、聴いて良かった!

ミッチー、病後でちょっと心配したがお元気そうでなにより。でも痩せたな~。ひょろっとしてなんだか魔法使いみたいだった。
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ムーティ指揮 日伊国交樹立150周年記念オーケストラ [音楽]

3月17日(木) 東京芸術劇場

指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:日伊国交樹立150周年記念オーケストラ
    ~東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団
バス:イルダール・アブドラザコフ
合唱:東京オペラシンガーズ
児童合唱:東京少年少女合唱隊

ヴェルディ:
 歌劇 《ナブッコ》 序曲
 歌劇 《ナブッコ》 第1幕 より 「祭りの晴着がもみくちゃに」
 歌劇 《アッティラ》 第1幕 より アッティラのアリアとカバレッタ
  「ローマの前で私の魂が...あの境界の向こうで」
 歌劇 《マクベス》 第3幕 より 舞曲
 歌劇 《運命の力》 序曲
 歌劇 《第1回十字軍のロンバルディア人》 第3幕 より
  「エルサレムへ、エルサレムへ」

ボイト:歌劇 《メフィストフェレ》 プロローグ

ムーティは何度かこの東京春祭に登場しているが、これまでは日本人の春祭オケを指揮していた。今回は、手兵のルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団と春祭オケの合同演奏。どちらも若手の特別編成。

前半はムーティ十八番のヴェルディ。情熱的で時にデモーニッシュ。「運命の力」序曲以外はあまりよく知らない曲だったが、緩急を自在に操り、旋律は歌わせる。さすがオペラ指揮者と唸らされる演奏。ヴェルディの激しく、熱く、時に血の臭いがするような情念が渦巻く舞台が目に浮かぶよう。まさにムーティ節といった演奏。

でも、ヴェルディより印象に残ったのは、初めて聞いたボイト。児童合唱も加わっての、いわば演奏会形式の序幕上演。バスの歌うメフィストフェレと合唱の掛け合いが面白く、児童合唱団の天使の声がまさに天使で清らかで美しい。へえ、こんな良い曲、知らなかったなあ。めっけもん!な気分。合唱団の後ろには金管のバンダが並んで壮観。(でも合唱団の人は耳が痛くないのかしら?)

特筆すべきは、東京オペラシンガーズと東京少年少女合唱隊の素晴らしさ。オペラシンガーズは東京春祭ではたびたび聴いていて、そのたびに感心しているが、今回もヴェルディ、ボイト共に緻密な合唱。そして少年少女合唱団と来たらもう、当たり前だが原語での歌唱、いや、すごいすごい。上手いなあ。すっごく練習したんだろうなあ、とおばちゃんうるうるしてしまった。

オケの方は若手と言うことで、やや粗さもあったが、その分熱気があり、ムーティについていこうとするガッツが感じられて良い演奏。コンマスや管楽器のトップは途中で日本人とあちらの人が交替で勤めていた。

今年は1月に続いてムーティ様を二度も聞けてほんとに幸せ。この日のような演奏を聴くと、やっぱりムーティのオペラを聴きたいな~、と思ってしまうが、財政的に無理なのが残念。。。。

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バレンボイム&シュターツ・カペレ・ベルリン [音楽]

2月20日(土) サントリーホール

バレンボイムとSKBが、日本でブルックナー・チクルスを敢行した。
ベートーヴェンやブラームス・チクルスはよくあるが、ブルックナーとは。え、ブルックナーって日本でそんなに人気あるんですか。
正直言うと、私はブルックナーは苦手で、この演奏会も最初は食指が動かなかったが、バレンボイムの弾き振りもあるのでやっぱり行くか~、と言う感じで足を運んだ。

この日はチクルス最終日。

プログラム
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
ブルックナー:交響曲第9番

まずはバレンボイムのピアノでモーツァルト。オケはガンガン鳴らすし、バレンボイムはちょっとお疲れな感じもし、特に第2楽章などねちっこく聞こえて、個人的にはあまり好みのモーツァルトではなかった。もうちょっと、軽やかで爽やかなのが好みなの。やっぱりバレンボイムはベートーヴェンやブラームスみたいな方が向いてるのかな。。。?
でもバレンボイムは機嫌よかったらしく、アンコール2曲も弾いてくれた。
モーツァルトのピアノソナタ第10番から第2楽章アンダンテ・カンタービレ、第3楽章アレグレット。
ちょっと得した気分。だって他の日はアンコールなかったようなので。コンチェルトよりソナタの方がすっきりしていて良かったなあ。

後半はメインのブルックナー。先述の通り、普段あまりブルックナーを聴かないので、他の演奏との比較はできない。
オケは、モーツァルトより人数を加え、厚みがさらに増した。特に弦パートの圧力がグイグイ押してくる感じ。金管もパワフル。そこへ木管が天上から差し込む光のように透明感のある美しい響きを乗せる。ああ、ドイツのオケだな~、と聞き惚れる。

バレンボイムは、どっちかというと無骨にも見える指揮ぶりでムーティみたいな華麗な棒さばきではない。でも素晴らしい求心力があって、オケを引っ張っていく。
時に怒濤のように響く音がホールを満たし、時にひそやかな木管のソロが耳をくすぐる。その大波小波に飲み込まれて、気がつくとぽかんと口を開けて聴いていた。

いや、上手く言えないけど、これは凄いものを聴いているに違いない。それだけはわかる。今この時、サントリーホールに何かが舞い降りてきている、そういう感覚。

ブルックナー、面白いじゃないの。
うん十年クラシック聴いてきて初めてそう思ったくらいだった。これからもうちょっとちゃんと聞こうかな。

それにしても、チクルス全部通ったお客さんもいるんだろうな。強者。経済的にも、だけど。
チクルスの最終日と言うこともあったのかも知れない。何かしら、尋常ではない「気」が満ちているような演奏だった。


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