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国立劇場初春歌舞伎公演 [舞台]

1月24日
今月最後の観劇は国立劇場へ。もうお正月行事は終わってしまっていたが、凧や繭玉飾りなどは残っていて初春公演らしい趣。

国立201001.jpg
「通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」

今年が名古屋開府400年記念ということもあっての、名古屋城の金の鯱が登場するお話。でもなんで東京でやるの?という素朴な疑問は残るが‥‥。

出演は、菊五郎、菊之助、松緑、時蔵、亀蔵、團蔵、梅枝、権十郎、彦三郎、萬次郎といったいつもの菊五郎劇団。(役名を書いてもあんまり意味なさそうなので省略)久しぶりの田之助も。

お話は復活狂言らしく奇想天外でおおらかで、ぐちゃぐちゃ細かいことはいわずにお正月だし楽しく行きましょう~~、というノリ。こういう芝居は菊五郎劇団は上手いねえ。もちろん、おおらかだから手抜きという意味じゃなく、きちんと抑えるところは抑えてあるし、一方アドリブを聞かせたりサービスも満点。

菊五郎は大盗賊らしい大きさと貫禄を見せてさすが。ご本人は嫌々だという宙乗りも大凧に乗って悠々と、普通とは逆に後ろから客席を斜めに横切って舞台に降りてくる形。去年の染五郎みたいにくるくる回ったりはせず、じっと凧を背に立ってるのだがあれはあれで怖いかも。
また、お約束の中盤の喜劇的な世話場では、メークからして可笑しく、その上前に「俳優祭」でやって大評判だった「千手観音」を披露。これは後ろの黒衣さんたちも相当練習したんでしょうねえ。拍手喝采でした。

松緑が菊五郎に敵対する盗賊で、実は取り替え子されていた若殿様。花道の引っ込みなどきっぱりとした動きで気持ちよい。でも殿様より盗人の扮装の方が似合っちゃう松ちゃんなのよね‥‥。

菊之助は今回は女形はせず立ち役のみ。颯爽とした若侍の風情がよく似合い、本水を使った鯱との立ち回りもよく頑張りました。
あの立ち回りでは、菊ちゃんも大変だろうけど、鯱を持って動き回る黒衣(水色だから水衣?)もご苦労様。

時蔵は二役だがどちらも老け役でちょっと寂しい‥‥。姫君の乳母の方はともかく、菊五郎のお母さんだなんてねえ。でも身のこなしなどいかにも老女のように工夫しているのはさすがに上手い。
3月は「道明寺」で玉様が覚寿をやるし、だんだんそうやって老け役をやるようになっていくのかなあ。

梅枝はお姫様で、こういう役はすっかり手慣れた風情。
松也が女の尻を追っかけてるだらしない若殿様。綺麗だけどもうちょっと柔らかさがほしい。
右近は町娘だが、踊りはともかく芝居はまだまだ堅い。
萬太郎の若侍が素直な様子で行儀良い。
男寅ちゃんを襲名以来見たかも。まだとにかくいわれたとおりにやってます、という感じだが、頑張ってね。

菊ちゃんが菊五郎扮する金太夫を「どうも他人のように思われません」とか、戎太夫に扮した團蔵が、菊之助に「(そんなんだから)あのエビに先を越されるのだ」なんていう台詞(アドリブ?)があって場内爆笑。三河屋さん、それはないよ~。さすがの菊ちゃんも下を向いて苦笑い。

お正月らしい、肩の凝らない狂言で楽しかったです。
最後の手拭い撒きはやっぱりもらえませんでしたが。
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★とろりん★

mamiさま、

このお芝居、今年中に名古屋で上演出来ると良いですよね~。「パートナーシップ」を結ぶくらいだから、予定があるのかも知れませんね。

お正月は、やっぱり明るくて華やかで賑やかなのがいちばんですよね~☆今でも色々な場面を思い出してはニンマリしております(笑)。
by ★とろりん★ (2010-01-27 12:07) 

mami

とろりんさん、こんばんは。
ほんと、これは名古屋でやったら大受けですよね。せっかくの「ご当地もの」ですもの、ぜひ上演してほしいです。
それに国立劇場の復活狂言は、再演されることが稀のようでこれももったいないと思います。せっかく知恵を絞って作り直したんだから、財産としてまたやればいいのに、と思うんですけどね。

それはともかく、お正月らしく肩の凝らない楽しい演目でしたね~。序幕、確かにタカラヅカみたい、と笑っちゃいました。
by mami (2010-01-27 23:13) 

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