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静嘉堂の東洋陶磁 partⅡ 日本陶磁名品展 [美術]

5月29日(日)
静嘉堂文庫美術館
http://www.seikado.or.jp/010100.html
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二子玉川にある静嘉堂文庫美術館に初めて行ってきた。この文庫は、あの岩崎彌太郎の息子の彌之助と、その息子小彌太の父子二代で設立されたとのこと。
正門をくぐってもすぐには建物は見えない。鬱蒼とした木立の中の小径をたどって歩くこと数分、やっとこぢんまりした文庫美術館が見えてくる仕掛け。この日は強い雨が降っていて、暗くて、ほんとにこの先にあるの~、と思ってちょっと不安になってしまった。
美術館として公開されている建物は92年に建てられた新館。展示室は一つの思ったほど大きくない美術館。

今回の展覧会は、所蔵品の中から、桃山時代から江戸時代にかけての日本の陶磁器の名品を展示するもの。
「志野・織部の飄逸な趣、唐津焼の大らかさ、備前焼の土の味わい、京焼の雅び、伊万里焼の絢爛たる輝き」(ちらしより)とあるとおり、名だたる有名な焼きものが数は少ないながらずらりと並んでいる。

中でも私のお目当ては、チラシにもなっている仁清の壺。
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重文 色絵吉野山図茶壺
黒地なのは夜景を表しているらしい。金箔も使って、吉野の山一面に咲き誇る桜を艶やかに描いた、仁清の作品の中でも華やかな逸品。何ともつややかで色っぽい。壺がこんなにエロティックで良いんだろうか。ほぉ~っとため息が出てしまう。

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瀬戸芋子茶入 銘「雨宿」
仁清の華やかさと対照的とも言える、渋い一品。利休の佗茶の理念(?)から、茶道具はこういう余計な飾りのないものが名器とされているよう。楽茶碗など典型的。私には楽茶碗は難しくてよくわからないけれど。

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色絵丸文台皿(伊万里焼・古九谷様式)
色が綺麗!そしてデザインがモダン!上の瀬戸焼と同じ江戸時代の品とは思えない。
日本の焼きものが、江戸時代にはどれほどの広がりをもって、各地でさまざまな様式のものが発展していたかがよくわかる。

この展覧会では、こういった私も知っている有名な陶磁器以外にも、現川や丹波、膳所と言ったところの作品もあって、それぞれに味があって、私などは初めて観るようなのもあり、興味深かった。
日本の焼きものほど、同じ時代にいろんなヴァリエーションで作られていたものは世界的にも他にないのではないかしら。

最後にもう一つ仁清。
IMG1.JPG
白鷺香炉
高さ30センチくらいありましたかね。銀色を帯びた白い肌目にすっくと伸びた首のラインが美しい。吉野山の壺とはまったく違って、色を極力抑えた気品。仁清だけでも、こんなにタイプの違う作品がある。

「日本陶磁名品展」という名に恥じない、小振りだが水準のとても高い展覧会。焼きものお好きな方はお見逃しなく。
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