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池大雅展 [美術]

京都国立博物館
http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/tenrankai/taiga2018.html#anchor_displayitems

GWの帰省中に行ってきた。
京博は巡回展のない展覧会をよくやっていて、これもそう。もったいないな、東京でもやってほしい、と毎回思う。

池大雅(1723~76)は江戸時代中期、京で活躍した文人画家。なのだが、実は書家としても超一流なのを今回初めて知った。むしろ、はじめは書を習って神童と呼ばれたという。12歳の時の書が展示されていたが、あまりに大人びた(むしろ老成?)した字に唖然。

早くに父を亡くし、10代から扇屋を営む。中国から入ってきた絵などを見て扇に絵を描いていたというから、絵は自己流。とはいえ、多くの人と交流を持ち、旅をし、絵を描き続けた。その人生をほぼ網羅、キャプションで交友関係も知ることができる。

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渭城柳色図(1744)
21歳の作だから、かなり若いとき。素朴で瑞々しい感じ。

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四季歌賛(4幅のうち)(制作年不明)
自賛の画。書も自由闊達。

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国宝 楼閣山水図屏風(右隻)(制作年不明)
20~30代に掛けて東北地方まで足を伸ばし、各地を旅した大雅は各地で風景画をものしている。それが土台となって後年の画業を支えている。

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五百羅漢図のうち
風景画にも小さく人物が描かれているのがあるが、これは珍しい人物ばかり(羅漢を人と言って良いかは置いておいて)。上手いというより、楽しい。

実を言うと、文人画というのがいまいちピンとこなくて、極端だが、素人の手慰みみたいな気もするのだが、そのある種の素人っぽさが残るところも魅力なのかも、なんて偉そうに思ってしまった。同じ京の画家でも若冲や応挙などのまさしく「玄人」の絵とは違う、風通しの良さやどこかほんのりと感じる優しさなども池大雅の良さのように感じた。
穏やかな人柄で、弟子たちからも敬愛されたという大雅。人柄も絵に出ているような気がする。

大雅の妻徳山玉瀾も画家として知られ、共作の絵も展示されていて、仲睦まじかったという夫婦の様子が偲ばれる。


この展覧会、とにかく質もさることながら量も凄い。新館の3フロアほとんど使った贅沢な展示。こんな規模の大雅展はもう当分なさそうだから、文人画に興味ある人はお見逃しなく。


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