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平塚運一展 [美術]

千葉市美術館
http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html

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木版画家平塚運一の回顧展。
1895年生まれで、102才で亡くなるまで創作を続け「木版画の神様」と呼ばれたという。恥ずかしながら知らなかった。
従来の浮世絵などの木版画は絵師、彫り師、摺師がそれぞれいて別業だったが、平塚は全てを自分でやる「創作版画」にこだわり生涯それを貫いた。どちらにも良し悪しはあって、特に彩色版画だとっ専門家の卓越した腕が冴える分業の方が繊細な表現では勝る気がする。そのせいか知らないが、画業の後半ではほとんど彩色版画はなくなり、ほとんど墨一色で勝負する作品になっていく。

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《東京震災跡風景 浅草》 大正12年(1923)
関東大震災で失われた東京の風景を残す運動に参加。

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《机上小禽》  昭和3年(1928)

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《雲崗瑞雲、蒙疆》 昭和32年(1957)
何度も墨を足して刷りを重ねた黒と白の対比が鮮やか。棟方志功を教えたというのがわかるような。

驚くのは、60代半ばを過ぎて渡米、以後現地でも木版画を指導しながら創作活動し新しい境地を開いていること。

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《鏡No.Ⅰ 波斯更紗》  昭和45年(1970)
渡米後の作品。一連の裸体画シリーズは健康的なエロスを感じさせて、70代に入っても衰えるどころかますます旺盛な制作意欲に感心する。

晩年帰国後も102才で没する直前まで制作を続けた、まさに木版画の神様。圧倒された。


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