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北大路魯山人展 [美術]

千葉市美術館
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http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2019/0702_1/0702_1.html

本人だけじゃなく半泥子ら同時代の作家の作品や、朝鮮や日本の古陶磁も展示があって見応えあり。

魯山人の器って、極論すると大いなる素人の作品という感じがあって、とにかくいろんな種類の焼き物を真似て作っていて、どれも極めるところまでは行かないのにあそこのレベルまで持って行くって凄いな、とは思う。でもこうして「本物」の織部だの志野だのと並ぶとやっぱり違うなと思ったり。


でもだからこそ、約束事にこだわらずに作れる強みもあって、その自由さはやはり見もの。今回は焼き物だけでなく絵や漆器などもあってその幅の広さに改めて感心。個人的には荒川豊蔵や石黒宗麿の作品も良かった。



ご無沙汰しております。
ブログ再開と言うよりは、あくまで備忘録として記録していこうと思っていますのであしからず。。。
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小原古邨展 [美術]

太田記念美術館
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/ohara-koson
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小原古邨(1877~1945)は、明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師。とは言ってもほとんど忘れられていたらしい。この数年、渡辺省亭とか横山崋山とか、埋もれてしまった画家に光が当たるようになってきたのは嬉しい限り。

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「鵞鳥」(個人蔵)

古邨の作品はほとんどが花鳥や動物画。描く対象の特徴をよくとらえているけど、例えば若冲のようなみっちり描き込んだのではなく、ふんわりとした筆致があたたかく優しげ。色合いも水彩画のようで色数も少ないものも多いが、そこが品がよくて素敵だった。鳥も動物もなんだかみんな可愛い。

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「蓮に雀」

面白いのは昭和に入って渡邊庄三郎の元で版画を刊行するようになって、ガラッと絵の雰囲気が変わること。色数が多くなり、輪郭もはっきり。
と言うか渡邊庄三郎の刷る版画ってどれも似ている。吉田博も川瀬巴水も。古邨の版画も知らずに見たら巴水かと思うのがあった。原画より刷りの力が強いと言うことか。古邨自身はどう思っていたのか気になるところ。個人的には古邨は大正期の方が好き。

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「紫陽花に蜂」

前後期で総入れ替え。後期も行かなきゃ。


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吉村芳生展 [美術]

東京ステーションギャラリー
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201811_yoshimura.html
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吉村芳生(1950~2013)の回顧展。
といっても私はこの展覧会で初めて名前を知った。
チラシを見た時は「新聞紙に自画像?なんで?」と思ったが、これが新聞紙の紙面から全部鉛筆一本で書き写したと知って驚愕。写真はもちろん広告も全ての文字も自筆なのだ。これ以外もほとんど全て鉛筆や色鉛筆で描いた作品。執念というか、頭おかしいんじゃないの?な世界。

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ジーンズ(1983)
写真に撮ったものを拡大しマス目を引いて、写真の濃淡に忠実に斜線をひたすら引いていく気の遠くなるような作業で描かれたもの。そう、描いてあるんですよ、写真じゃなく。一線一線手で。想像しただけでめまいがする。

こういったモノトーンの作品を(自画像含め)作り続けた後、出身地の山口に戻ってから今度は色彩溢れる花を描くようになる。ケシ、コスモス、藤。。。
「ジーンズ」のように写真をそっくり写すのではないが、色鉛筆を使って升を埋めていく作業に違いはない。例えば一眼レフで撮った写真のバックのぼやけたような感じまで描き出されている。

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無数の輝く生命に捧ぐ(2011-13)
横7メートルを超す大作。これも実際の藤棚を写真に撮ったものを元に描いているが、写真そのままではない。だが花びらから蔓、葉の一枚一枚まで精緻に描かれた絵には執念さえ感じる。
実はこれは東日本大震災のあとに描かれ、花の一つ一つが犠牲者を表すものだという。鎮魂ということだろう。

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コスモス(2013)
絶筆となった作品。余白の部分にはマス目がひいたままになっていた。

最後まで描き続けた新聞と自画像シリーズも、対照的なこの花のシリーズも執念というかある種の妄執というかいっそ狂気というかさえ感じてしまうが、とにかく凄いとしか言い様がない。どの作品もけして小品ではない。どれほどの労力が要っただろう。

さらに「新聞と自画像 2009年」では、休刊日を除く364日、毎日毎日新聞紙(この時は新聞は自筆ではない)の上に自画像を描くという課題を自分に課してやり通した。毎日記事に反応して表情が変わる。これも圧巻。(ついつい、記事を読んでしまって、こんなこともあったな、と思いながら見てしまった)

惜しくも2013年に急逝。こんな根を詰める作業をしていたら命も縮めただろうなあ、などと思ってしまった。
とにかく必見の展覧会。
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藤田嗣治展 [美術]

東京都美術館
http://foujita2018.jp/
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藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)の没後50年記念の回顧展。正直言うとあまり好きなタイプではない。(と言う割にはなんだかんだ展覧会は見ている気もするけど。)ただ今回は、ごく初期の作品や、あまり見たことのない風景画など多彩な展示作を観ることができたのはよかった。

本当に初期の絵では、師の黒田清輝の影響が感じられる絵や、写実的な父親の肖像画などもあって、へええ、と新鮮。まさしく、こんな時代もありました、的な。

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二人の少女 1918年 油彩・カンヴァス
これも、言われないとフジタの絵と思わないかも。ちょっと不気味な感じさえする。

フジタはモジリアーニと交流があったそうで、その頃の絵にはモジリアーニと雰囲気が似てる作品もあった。若い頃のいろいろな試行錯誤が見えて面白かった。

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エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像 1922年 油彩、銀箔・カンヴァス
背景の部分が銀箔。使い方が琳派の屏風絵のよう。そして、衣装やソファ、クッションなどの質感が素晴らしい。これまであまりフジタのそういう細かい描写に気をつけて見たことがなかったが、この作品以外でも布地に対する繊細な表現力が素晴らしい。

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タピスリーの裸婦 1923年 油彩・カンヴァス
フジタの代名詞「乳白色の裸婦」像の一枚。なめらかな肌もさることながら、この絵も背景の布やシーツの描写が素晴らしく美しい。

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私の夢 1947年 油彩・カンヴァス
フジタは猫もたくさん描いている。自画像に猫を抱いた姿もある。これは眠る裸婦の周りを擬人化された猫や狐、兎などが取り囲む不思議な絵。戦後最初に描かれた裸婦だそう。

戦後、戦争画(「作戦記録画」とこの展示では説明)などを巡って戦争責任論があったりして日本に嫌気がさしたフジタは再び渡仏。後にフランスに帰化、カトリックの洗礼も受け、二度と日本には帰らなかった。

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フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂
1950年 油彩・カンヴァス
ちょっと見るとユトリロかと思うような。不自然にいびつな建物がそこはかとない不安感を誘う。

波乱の人生。日本を捨てたと言われ、日本に捨てられたと言い。作品からは日本への郷愁などは全くと言って良いほど感じられない。晩年はランスで教会の製作にも携わり、宗教画も多く手がけた。

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礼拝 1962-63年 油彩・カンヴァス
最晩年の作品。自らと夫人を描き込んでいる。伝統に則った聖母像のようでもあり、しかしどこか不穏な空気も感じてしまう。

好きか嫌いかと聞かれればどっちかというと嫌いなんだけど(なぜと聞かれても困る)、でも見ておいてよかった。

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縄文展 [美術]

東京国立博物館
http://jomon-kodo.jp/
「縄文―1万年の美の鼓動」
今何やら縄文がブームらしい。1万3千年前(これも諸説あるらしい)から約1万年も続いた縄文時代の実態はまだ謎が多いようだ。そりゃあ、文字もなかった頃だし、残された遺物も多くはない。学術的な研究はまだまだ途上なんだろうけれど、アート好きとしては様々な土偶や土器などの造形を楽しむのみ。

何年か前、土偶展があって、その時もかなり出品されていたが、今回は土偶の他に土器や装飾品、道具類も展示されていて縄文時代の造形美を俯瞰できる。
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国宝火焔型土器 縄文中期 前3000~前2000年頃
縄文土器を代表する、縄文と言ったらこれ!と言うくらい有名。一体これほどの装飾がなぜ必要だったのか。単なる器ではなく、呪術などに使われたのか、謎はつきないが、とにかく面白い。岡本太郎でなくても、「芸術は爆発だ!」と言いたくなる。

土偶はどれも個性的。一口に土偶と言ってもいろんな形や大きさがある(1万年という幅があるのだから当たり前だが)。

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国宝 土偶縄文のビーナス
「縄文のビーナス」と呼ばれている、のかと思っていたら、一応これが正式名称らしい。ふくよかに張った体つきは多産の象徴か。

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土偶 合掌土偶
口の周りに髭っぽい装飾。これは男性かしら。兵士のようでもある。

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顔面把手
か、かわいい。なんなんだこれは。
今回面白かったのは、人型の土偶だけでなく、猪や茸などの形をしたものもあったこと。必ずしも呪術的な目的だけでなく、もしかしたら単なる楽しみに手慰みとして作られたのかも?

民藝運動家の柳宗悦とか、岡本太郎などの芸術家が縄文芸術に惹かれて所蔵したというのもなんとなくわかる気がする。綺麗とか芸術品とか言うより、なんとも言えないパワーが発せられているような気がするのだ。

縄文時代がどんな時代だったのかという考古学的なことはわからないが、ともかくどの作品も面白くて見飽きなかった。


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平塚運一展 [美術]

千葉市美術館
http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html

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木版画家平塚運一の回顧展。
1895年生まれで、102才で亡くなるまで創作を続け「木版画の神様」と呼ばれたという。恥ずかしながら知らなかった。
従来の浮世絵などの木版画は絵師、彫り師、摺師がそれぞれいて別業だったが、平塚は全てを自分でやる「創作版画」にこだわり生涯それを貫いた。どちらにも良し悪しはあって、特に彩色版画だとっ専門家の卓越した腕が冴える分業の方が繊細な表現では勝る気がする。そのせいか知らないが、画業の後半ではほとんど彩色版画はなくなり、ほとんど墨一色で勝負する作品になっていく。

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《東京震災跡風景 浅草》 大正12年(1923)
関東大震災で失われた東京の風景を残す運動に参加。

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《机上小禽》  昭和3年(1928)

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《雲崗瑞雲、蒙疆》 昭和32年(1957)
何度も墨を足して刷りを重ねた黒と白の対比が鮮やか。棟方志功を教えたというのがわかるような。

驚くのは、60代半ばを過ぎて渡米、以後現地でも木版画を指導しながら創作活動し新しい境地を開いていること。

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《鏡No.Ⅰ 波斯更紗》  昭和45年(1970)
渡米後の作品。一連の裸体画シリーズは健康的なエロスを感じさせて、70代に入っても衰えるどころかますます旺盛な制作意欲に感心する。

晩年帰国後も102才で没する直前まで制作を続けた、まさに木版画の神様。圧倒された。


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モネ それからの100年 [美術]

横浜美術館
https://monet2018yokohama.jp/

単純にモネ展と思って行くとちょっと肩すかしを食らうかも。
もちろんモネの作品もあるけれど、過半数はモネ以降の作家達の作品。タイトルにそれからの100年とあるとおり、モネの後に続くアーティストの直接間接にモネの影響を受けたであろう作品をモネと並べることで、現代に至るモネの革新性や影響力を見せるのが趣旨の展覧会。
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モネ《ヴィレの風景》 1883年

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中西夏之《G/Z 夏至・橋の上 To May VII》 1992年

直接的に似ているとか模倣とかではないだろう。ただ、空気中の光の反射を捕らえようとする作家の目に親近感がある。

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モネ《霧の中の太陽》 1904年

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ゲルハルト・リヒター《アブストラクト・ペインティング(CR845-8)》 1997年 
上の2枚が空気とすればこちらは水中の光だろうか。揺らぎ、輝き、手に取ることのできない光。

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ルイ・カーヌ《睡蓮》 1993年
モネの睡蓮シリーズに触発されたという作品。微妙な筆致や色の違う絵を並べることで、モネの一連の睡蓮の反復と変容に迫る。

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鈴木理策《水鏡 14, WM-77》(左)《水鏡 14, WM-79》(右) 2014年
これは写真だけれど、水面に映った空と、水面に浮かぶ蓮の葉が溶け合うように美しい。

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サム・フランシス《Simplicity(SEP80-68)》1980年
オランジュリー美術館のモネの絵に魅了されたフランシスが描いた作品。そういわれてみれば、なるほどと思う。

この他、リキテンシュタイン、ウォーホール、ロスコなど有名作家もあり、絵画だけなく映像もあったり盛りだくさん。
モダンアートというと難しく構えてしまうが、モネを切り口にしてあるためか、少なくとも見た目に色も綺麗な作品が多くて、理解できずとも楽しめた。子供向けの解説もあってこれが親切で大人にも重宝。モネを足がかりにしたモダンアート入門の展覧会とも言えそう。
もちろん、モネだけでも25点あるので、モネが好きな方はお見逃しなく。


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エッシャー展 [美術]

上野の森美術館(終了)
http://www.escher.jp/

いわゆるだまし絵で知られるエッシャー(1898-1972)の大回顧展。
私もだまし絵しか知らなかったが、今回は聖書を題材にした絵や、風景画、人物画などもあって、へえ、と新鮮だった。

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《バベルの塔》1928年

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《カストロヴァルヴァ、アブルッツィ地方》1930年
どちらも別にだまし絵ではないのだが、どこか不思議な感覚が。シュールレアリスムなんだろうか。

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《椅子に座っている自画像》1920年
人物画もある。これはちょっとヴァロットンの作品を思い出した。他の作品に比べて人物画は描線があまり細かくなく線がくっきりしている印象。

もちろん、エッシャーといえば、と言う不思議な構造の絵や、だんだん変容していくシリーズもたっぷり。
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《滝》1961年
う~ん、何度見ても不思議。どうやって考え出すんだろう。

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《メタモルフォーゼⅡ》(部分)1939-1940年
これは長い長い絵の一部分。文字通り変容して循環する。

今回、まとめてエッシャーの作品を初めてちゃんと見て、デザインや発想の特異さと共に、版画の技術の高さ多様さに改めて驚いた。驚異的に精密な彫りの技術などまさに開いた口が塞がらないレベル。
面白い展覧会だった。

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ターナー展 [美術]

損保ジャパン日本興亜美術館
https://turner2018.com/
(既に終了)
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イギリスの風景画家ターナー(1775~1851)の展覧会。
印象派の先駆けとも言われるターナーの風景画は初期の写実的なものから、晩年の水気と空気が混然となったものまで実に魅力的。穏やかな光景もあれば、荒れ狂う波に翻弄される船を描いた迫力ある海景画、実際の景色もあれば、古代ローマなどの理想郷を描いたものも。

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《風下側の海岸にいる漁師たち、時化模様》
1802年展示
ターナーはこの時代の画家にしては海の絵が多い気がする。それも美しい風景としての海でなく、何か物語がある絵。こういう荒れる海と不吉な空模様のアンサンブルは迫力いっぱい。

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《ストーンヘンジ、ウィルトシャー》
1827~28年
ターナーの絵というと、なぜかこの絵のような黄色っぽいのを思い出す。山の色であったり、雲や大気の色であったり。正確には黄色じゃない、でもゴールドでもない、不思議な色。そしてこの絵は水彩画。ターナーは水彩画の名手でもあった。

初期から晩年まで、ほぼ風景画ばかり。その中にも海あり山あり、イギリスの風景もあればヨーロッパのもの、歴史画風のもの、といろいろあって、でも若いときから既にターナーらしさは確立されていて。風景を描きつつ空気も描いたとでも言おうか。ある意味、後の印象派よりも印象派っぽい絵もあったりして、ああターナー好きだわ、と改めて思った。

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浮世絵モダーン展 [美術]

町田市立国際版画美術館
http://hanga-museum.jp/exhibition/index/2018-380

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江戸から明治にかけての浮世絵の流れを汲みながら、新しい感覚や風俗を取り組んで興った「新版画」と言われる、大正から昭和10年代くらいの木版画。
美人画、風景画、花鳥画など、ジャンルとしては江戸時代にもあったものがモダンな衣を纏って目新しくもどこか懐かしい。

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橋口五葉「髪梳ける女」1920年
美人画は、五葉や深水、小早川清ら。ヌードがあったり、洋装の女性像だったり。そうか、江戸時代にヌードはなかったね。

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川瀬巴水「旅みやげ第一集 十和田湖千丈幕」1919年
風景画は巴水の他に吉田博などが、江戸の浮世絵よりはるかに刷りの回数の多い繊細な表現。去年個展でも見た吉田博はやっぱり凄いな。

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小早川清「ダンサー(レヴュー)」1932年
これぞモダーン!斬新で大胆で格好いい。

他にも役者絵や、花鳥画、雑誌の挿絵なども。特に役者絵は名前は知ってるけど、と言う役者のがいろいろあって個人的にも興味深かった。 

西洋に比べて日本は銅版画より木版画が主流。現代はどうなのだろう?多色刷り木版画の温かみと繊細な色使いがたまらない。江戸時代の浮世絵から世界が広がってもどこか懐かしさがある浮世絵モダーンの世界、とても楽しかった。
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